竹の寺おくりさんからあなたに贈る 「心に響く禅のことば」op.3

2019-07-03

一休風光(いっきゅうふうこう)

地蔵院先代守浩和尚の言葉

 

頓智で有名な一休さん(一休宗純禅師)は、室町時代の明徳5(1394)年(旧暦)1月1日にお生まれになり、幼名を千菊丸とおっしゃいました。南北に 分かれていた朝廷が、地蔵院開基でもある細川頼之公のご尽力で、ようやく北朝に合一されてまだ間もない頃でした。帝(後小松天皇)の御子を身籠られました伊予の局は、妬む人々から「この女は南朝方のゆかりの者だから、帝のお命を狙っている刺客にちがいない」との讒言に遭い、生まれてくる御子の 安全のため御所を去られ、頼之公の奥方様の御縁を頼って、地蔵院に隠れていらっしゃいました。そして、寺領地内の民家でひっそりと千菊丸様をお産みになったのです。お母様は、千菊丸様のお命を守るため、俗世を断った僧侶と するべく、僅か六歳でひとり安国寺にお入れになりました。まだまだ甘えたい 幼子が母親と引き裂かれる悲しみ、そして、可愛い盛りの我が子を手放さねばならなかったお母様の辛さは如何ばかりだったことでしょう。幼い一休さんがお母様に甘えられたのは、地蔵院時代だけです。

一休風光というのは、一休さんのおもかげ、転じて、一休さんのおもかげの宿る寺という意味です。

お母様の優しい眼差しに包まれて、境内を駆け回っていらっしゃる一休さんの屈託ない笑顔に思いを馳せてみてください。

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