枝垂れ桜植樹
東日本大震災の日です。亡くなられました方のご冥福を祈りますとともに、いまなお、困難にあられます方が一日も早く、ご心身の休まりますことをお祈りいたします。
さて、2018年9月の台風により、開基・細川頼之公のお墓が、お墓を抱くように生育したアラカシの木おともに倒れてから1年半。弱っていたアラカシの木を養生してきましたが、力尽きて枯れてしまいました。残念ですが、これまで頼之公のお墓を優しく抱いて守って来てくださったアラカシは、お墓の周りを残して伐採しました。
このたび、元総理大臣細川護煕様が、御懇意の佐野藤右衛門さまに特別にご依頼くださり、枝垂れ桜をご寄進くださいました。この枝垂れ桜は円山公園の枝垂れ桜の子孫で、細川様の御邸宅のお庭にも植えられている桜と同じ“お血筋”の木でございます。
きょうから、新しい歴史の始まりですので、この桜と共に前を向いて進んでいきたいと存じます。
残念ながら、細川様には、御遠方の御移動はウイルスが危険ですので、お立合いは断念なさいました。新型肺炎終息後にご覧いただけます日を心待ちに致しております。
細川様からは、桜と共に、新たに襖4面分の書をご奉納賜りました。これから襖に仕立てましたら、公開いたしますので、お楽しみにしばらくお待ちください。
細川護煕様、佐野藤右衛門様に、心より御礼申し上げます。
頼之公のお墓・アラカシの切り株、その後ろに枝垂れ桜の苗木
このところ、お空が綺麗です。空気が澄んでいます。
植えるところ
スルメを木に括り付けて、根元にお酒をかけます。小鳥たちの集う大木に成ってくださいとの願いを込めて。
記念写真をパチリ。佐野藤右衛門様91歳・地蔵院の大和尚94歳、おふたりとも矍鑠としています。